日本映画の主題歌で本格的に日本文化を征服し始めてきた!

6/6から上映されるホラーコメディ映画「見える子ちゃん」の主題歌として、我らがベビモンの「GHOST」が遂に配信開始!

やや薄気味悪いポップなテンポで始まる曲調は、映画の展開を予想させるにふさわしいコード進行だ。

その薄気味悪さを畳みかけるようなRUKA姉の「BABY I’m a MONSTER」という定番の下りで始まる。

そのまま引っ張るかと思いきや、CHIQUITAのコミカルかつ軽快なAメロ。

「おや、そんなに深刻な内容ではないのかな?」と想像がつく。

「Uh~、君はまた落ちてくの」の部分で、「あ、やっぱりちょっとはシリアスなのね」という感じで続いていく。

この曲、映画の公開前とあって正式な「MV」が公開されておらず、実際の歌割りは声で判断するしかない。

5/7公開と同時に数日で歌割りを推測した動画が10以上アップ。

期待の高さをうかがわせる。

しかし、未だこれを原曲キーで歌ってアップしている輩はいない。

それなら私の出番でしょう!

歌ってみるが・・・、どうしてもCHIQUTAのあの「軽さ」が出せない。

序盤の軽いテンポで続く導入部の雰囲気が出ない。

どうやっても重くなってしまう。

どうやら、本格的に「K-POP向け」の発声を体得する必要があるようだ。

日本語と韓国語の決定的な違いは「母音」の頻度にある。

日本はほぼすべての音に母音が入るのに対し、韓国は全く逆だ。

この言語の基本的な違いが、民族における発声方法の決定的な違いとなり、歌に現れてしまう。

一言で言うと、韓国語は日本語より、全ての音の共鳴点が一回り高い上、さらに腹圧を使い腹式呼吸で発音するのである。

それにより、声が軽くなり、また、「空気感の溢れる」声を出すことができる。

韓国語は「濁音」の種類が圧倒的に多いため、自然と腹式呼吸で声に息を混ぜ、微妙なニュアンスを発音仕仕分けるのである。

従って、一言で言うと、K-POPはJ-POPに表現力で勝るということになってしまう。

それはK-POP歌手のバラードなどを聴けば一目瞭然だろう。

K-POPはパッチム(破裂音)による音の強弱や力強さで聴き手を魅了するのに対し、J-POPは母音を含む音による切れ目なく続く曲調によって余韻や滑らかさ、聴き心地で聴き手を魅了する。

そもそものコンセプトが違うのだ。

これも、母国語の発声の仕方に由来している点が多分にある。

日本語の発声に慣れきっているため、どうしても「下から上方向」の発声になり声がとんがってしまう。

そんなことに半ば絶望しながらもひたすら発声トレーニング。

上あごの高さで全ての音程を発声できるようそれこそ「喉がちぎれる思い」をしながら歌うこと数日。

やっと、「出せた」。

それではお聞きください(いまだ発展途上!日本人男性であることは間違いないのでちょっと重さは残ります)。

「GHOST」(ラップ部分は割愛m(--)m。)

「Goin Goin Ghostin」のあたりの空気の混じり感がK-POP発声の最大の魅力です。

音圧が最大レベルになる大サビのフレーズ、「Growin to gloury」の部分もほとんど体に力は入れずに出せてしまう。

日本の歌手はこれを出すとき、例外なく顔を引きつらせて、喉を絞るようにして発声しているのに・・・。

K-POP恐ろしや。

「一番歌いたかったパートは、RORAがオーラス1:17でバシッと決めてくれる「Catch me if you can!」。

「捕まえられるもんなら捕まえてみな!」。

やっぱりわれらがRORA「最高にかっこよす!」

Fin.