突然の休養発表

YGエンターテイメントは5/9付で、RAMIが健康上の理由から、5/17のシンガポールを皮切りに始まるアジアツアーに参加できないことを正式発表した。

                   RAMIの休養を発表するYG総括プロデューサー

6月末まで当面の措置としている。

RAMIは以前から、自身の健康上の問題(理由は明らかにされていない)を抱えながらアーティスト活動を継続してきたとしている。

しかしながら、最近になって医師から正式に「ドクターストップ」がかかった模様だ。

これを受けYGは、「RAMIの健康が第一優先である」と判断し、6名での活動に切り替える旨を表明した。

残る6人は、「RAMI不在」でのコンビネーションやチームとしてのクオリティの維持、そして何よりもこれからも延々と続く世界ツアーの完遂を固く誓ったとのこと。

健康問題はBABYMONSTERの死角なのか?

BABYMONSTERが正式デビューして1年ちょっとを迎えるが、実はその前にプレデビュー時代があったのは記憶に新しい。

2023年11月デビュー直後にAHYONが健康上の理由で活動を離脱。

その後6名でのスタートとなった。

6人でデビューしたシングル「BATTER UP」

そして、AHYONが復帰した2024年4月1日を正式デビュー日としたというものである。

その後約1年を経て、まさに世界を制圧するかのような「快進撃」を続ける中での「休養発表」。

全員が10代後半から20代前半という「とてもヤング」なグループであっても、高い次元でのエンターテイメント活動は体を徐々に衰弱させていくのかもしれない。

最近のツアーを見ても、1か月の間に2回も韓国から遠征先へ移動するなど、体力が相当以上ないと続けられるものではないような強行なスケジュールにも見える。

また、RAMI自身をみても、彼女のウリとして「人並外れた高いボーカルコントロール力」が挙げられる。

筆者も実は僭越ではあるが「ボイストレーナー」資格を有しており、RAMIのボーカルコントロール力には脱帽している。

精密なボーカルコントロールは、後頭部の神経系に強い刺激を与え、大脳辺縁系に日々強い影響をもたらしている印象がある。

筆者も実際高音域を得意としており、ハードに歌いこんだ翌日はなんともいえない「片頭痛」などに悩まされることも多い。

ボーカリスト特有の悩みだろう。

休養のきっかけとなった不調の原因について

本当の原因は生活習慣なのでは?

筆者が気になったのは、RAMIは以前YGのプロデュース動画の中で、「声帯や咽頭のコンディションをキープするため、梨の桔梗根エキスを愛飲している」とコメントしている映像がある。

筆者もこれらの実際にこれを購入し飲んでいる。

桔梗の根は韓国では咽頭や声帯周辺の炎症を抑えるための薬として用いられている。

日本においても桔梗の根は漢方的な位置づけで薬として用いられているが、全体としてはどちらかというと「毒」的な位置づけもある生薬であり、多飲すれば何らかの副作用が出てもおかしくはない。

桔梗湯(根のエキスを煎じて飲む薬のこと)の服用による副作用はこちら

この副作用の中で、「ミオパチー」というのがある。

ミオパチー:体がだるくて手足に力が入らない、手足がひきつる、手足がしびれる

RAMIの休養の報道動画の中で、歩く際にヨロヨロしている姿がアップされているが、これは運動神経系が何らかの理由で侵されているようにも感じた。

桔梗根の成分を多用することで、体質によっては運動神経系に副作用が出る可能性がある。

実際、筆者も毎日のように飲用するようにしたところ、手足に「軽い痺れ」や「握力の明らかな低下」を覚えたため、今ではハードに歌いこんで喉に炎症が出た時だけ飲むようにしている。

実際、このようなエキスはどうしても、「予防的に飲む」ことが習慣化しやすいものである。

特に、プロの世界では厳しいレベルでのクオリティ維持が暗黙の内に要求されてくる。

そうなると、本能的に高いクオリティを維持しようと頻繁に飲用する結果、明らかに「過剰摂取」となり、副作用が出てもおかしくはない。

「過ぎたるはなお、及ばざるが如し」である。

筆者は医師資格はないので確定的なコメントは控えるが、今回のRAMIの体調不良は、運動神経系の不調による活動の困難がメインなのではないだろうか?

であれば、この生活習慣を見直すことで一定の回復は可能と推測されるため、1か月半程度の休養で無事復帰できる可能性が高い。

YGエンター側からすれば、長年かけて育ててきた可愛い娘がやっとデビューできたのであるから、早く世界No1にしてやりたいと考えるのは自然であろう。

しかし、何事も「健康あっての成功」であり、「評価」である。

YGエンターには、これを教訓として、今後のベビモン旋風の軌道修正を求めたい。

現状からみて、将来的に響くほどの戦線離脱ではなさそうだが、何事も「予防が肝心」である。

RAMIの穴を埋めるのは誰?

AHYONとともに「リードボーカル」の一役を担うRAMIの欠場により、ベビモンのツアーの「クオリティの低下」も危惧されるが、ここで踏ん張るのが「RORA」や「PHARITA」、「CHIQUITA」になってくる。

彼女たちのボーカルクオリティは、実は恐ろしく高い(今後の伸びしろも含めてという意味で)。

AHYONとRAMIのおかげ?で、出番こそ少なくなっているが、ラッパーのRUKAとASAを除けば、本来全員がメインボーカルを張れる実力があるのだ。

ここで、一番の助っ人役となるのが「RORA」。

RAMIと同じく「低音域」に圧倒的なスキルを持ち、聴く人を「魂レベル」で感動させずにいられない、天性の歌唱スキルの持ち主である。

AHYONやRAMIが技巧を駆使して人を感動させるのに対し、RORAはまさに「声(つまり存在)そのもの」で人を感動させることができる特殊能力の持ち主である。

現に、私も含め比較的年齢層の高い人間には、「RORA」の「人生の酸いも甘いも味わい尽くした」ような何とも言えない歌声は「魂を揺さぶられる」のである。

BLACKPINKのように、メンバーそれぞれがいずれ「ソロ」活動へと旅立っていくのだとすれば、「ソロ(歌ジャンル)で一番成功する確率が高い」のがRORAであると確信している。

そして、個人的にもRORA推しである私からすれば、今回のRAMIの休養は、RORAがこれまで以上に「目立つ」ことができる「格好のチャンス」であると勝手に解釈している(RAMIファンには怒られそうであるが・・・)。

YGエンタには、RORAの歌声のすばらしさをもっともっとアピールしてほしい。

具体的には、RAMIの得意とする「エッジボイス」のパートをRORAバージョンで一時的に塗り替えてくれると嬉しいのだ。

また、RAMIのもつ変化自在な音程コントロール能力からみて、残る中高音域については、高音域は「PHARITA」に、中音域は「CHIQUITA」がそれぞれ担えば足りると考える。

「PHARITA」の持つ、もはや「幻想的ともいえるシルキーな高音域」と、

「CHQUITA」の持つ、「はっちゃけ感満載ながらもどこか上品さを保った中音域」が、

RAMIの穴を十二分にカバーしてくれるだろう。

RAMIの欠場はファンにとっては非常に残念であるが、これにより「我らがベビモン」がさらに一皮剥けてくれることを誰よりも願っている。

そして、YGエンターにはくれぐれも、「ツアー完遂」を最優先するあまり、残る6名の将来を潰すような過酷な仕打ちを課すことだけは厳に慎んでほしいものである。

まとめ

突然の休養発表であるが、体調管理方法に原因があると推測され、現時点では長期化する深刻な状況ではない。

いずれのせよ、メンバーの生活スタイルの詳細な把握による業務面での体調管理はBABYMONSTERの躍進の最大のキーワードの一つにしていくべきである。

RAMIの穴は、低音パートを「RORA」が、中音パートを「CHIQUITA」が、そして高音パートを「PHARITA」が十分埋めることができる。

個人的には「RORA」の大躍進とさらに大きく一皮むけることを期待している。