自己実現のためのいい方法は「歌を歌う」こと
私が推すBABYMONSTERの最新ヒップホップダンスをふんだんに取り入れた最新曲の「DRIP」。
YGエンターテイメントが奏でる独特のベースサウンドを基調としたR&Bスタイルの曲調や、かつて日本でも話題となったBIGBANGを彷彿とさせるラップシーン、7人がそれぞれの歌声で奏でる各パートが見所。
また、センターのアヒョンが高らかと奏でる大サビの3段階高音パートは、BABYMONSTERの大物ぶりを端的に示す象徴的な部分。
7人すべてが、並みのアイドルグループなど足元にも及ばない実力派であると言われる理由が痛感できる難しさだ。
この歌は率直に言って、「歌っていてめちゃくちゃ楽しい!」。
YGエンターのカラーでもある重低音ベースのR&Bヒップホップ
ややダークなベース音で始まるイントロは何度聞いても癖になる。
また、「ウ~ワッチュセェ~イ」の部分は、歌っていて非常に気持ちいい。
この部分を彼女たちと同じ「ファルセット(裏声)」で歌うには強靭な声帯周辺の筋力と、ある「高等テクニック」を必要とする。
大サビでアヒョンが奏でる3段高音部は、この楽曲の最高難易度の部分であり、この音程が発声でるということは、もうそれだけで「歌うま」確定といえるレベルの条件であろう。
残念ながら、おひざ元の日本人のは知名度がイマイチで、カラオケで歌っても微妙なところはあるが、近い将来BABYMONSTERの名前は知れ渡るだろうから、いずれの楽しみとして取っておくこととする。
ちなみに、私がトレーニングしているK-POP向けの発声法は確度の高い発声理論に乗っ取っており、あらゆるジャンルの歌がわずかなトレーニングで歌いこなせるだけの音程の自由度を得ることができる。
J-POP歌唱の現実
正直、K-POPや洋楽の楽曲のレベルの高さはJ-POPの比ではない。
残念なことに、日本で世界に通用するアーティストは数えるほどしかいない。
私が認定する世界基準アーティストは、AdoかYOASOBIくらいのものであろう。
それだけ、日本のアーティストのレベルの低さ(いや、日本語の発声方法に起因する限界というほうが適切か?)を痛感せざるを得ない。
歌唱の際の「空気感」、「感動や余韻」、「技巧のち密さ」、「楽曲の構成のすばらしさ」などどれをとっても海外のアーティスト(特にアメリカや韓国第4世代以降アイドルグループなど)には及ばない。
同じ日本人として、発声の限界を感じるからこそ、敢えて厳しい指摘をさせていただく。
皆さんもぜひこれを機会にK-POP発声法を身に着けてみませんか?